ひとりが嫌で、今日も笑う。
背中に、また声が落ちた。
「ほら、やっぱ怖いじゃん」
「黒月とつるんでるから強気なんだよ」
私は笑った。
大丈夫。
大丈夫……。
そう言い聞かせながら歩いていると、前に人影が見えた。
顔を上げてその人影を見ると、黒月の5人が廊下の真ん中に立っていた。
その場の空気が凍る。
周りの生徒が息を呑むのが分かった。
航斗の目が、私を真っ直ぐ捉えた。
航「……おい」
その声は、怒りを含んでいた。
私は反射で笑った。
「なに〜?どうしたの〜?」
斑が苛立った声を出す。