ひとりが嫌で、今日も笑う。

航「お前」

「なに?」

航「……今の、嘘じゃねぇな」


私は笑った。

「嘘だよ〜。そんなわけないじゃん」


航斗は眉をひそめた。

航「また嘘つくのか」

「嘘じゃないってば」


自分が何を言ってるのか、自分でも分からない。

本音を出したのに、すぐに隠す。


隠さないと壊れるから。

私は逃げるように扉へ向かった。


「じゃあ私、授業あるから!」


伊織が追いかけるように言う。

伊「透羽ちゃん、待って……!」

「大丈夫だよ!」


私は振り返って笑った。

「私、平気だから!」


その笑顔がどれだけ偽物か、自分が一番分かっている。

私は扉を開けて屋上を飛び出した。
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