ひとりが嫌で、今日も笑う。
迅は一歩近づき、静かに言った。
迅「嘘をついて、人と関わって。あなたは幸せなのですか?」
その問いは、優しい声で。
でも私の心を抉った。
……幸せ、か。
私は幸せなのかなぁ……?
分からない。
分からないけど、答えなきゃ。
答えないと、ひとりになる。
「幸せだよ」
迅「その顔で?」
胸の奥が熱くなった。
「……うるさい」
自分でも驚くほど、声が冷たかった。
伊織が小さく言う。
伊「透羽ちゃん……」
私は迅を睨んで言った。
「私が幸せかどうかは、私が決める」
その言葉は、怒り混じりだった。