ひとりが嫌で、今日も笑う。
斑が苛立った声を出す。
斑「航斗、こいつまた連れて帰んのか?」
航「文句あんのか」
斑「ないけどよ……」
迅が眼鏡を押し上げる。
迅「航斗、彼女の身辺に関してはまだ不明点が多いです」
航「だから?」
迅「……危険です」
航斗は短く言った。
航「危険なら守ればいい」
その一言に、胸が痛くなった。
“守る”
そんな言葉、簡単に言わないで。
私は守られたことがない。
守ってくれた人は、いなくなった。
守るって言った人ほど、いなくなる。
だから信じたくない。