【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
□幸せの絶頂からの転落。

婚約破棄



「ごめん。俺、お前とは結婚出来なくなった」

「えっ……?」

 その一言を告げられたのは、彼と婚約してから一ヶ月後のことだった。

「ちょっと、待って……それどういう意味?」

 頭の中の理解が追いつかない。

「本当にごめん。 俺……お前とは結婚、出来ないんだ」

「え、結婚出来ない? どうして……?」

 今目の前にいる彼は、私の婚約者だ。 

「俺、別の結婚相手が出来たんだ」

「……は?」

 でももう、婚約者だった人に゙なりそゔな予感がする。

「え、別の結婚相手ってなに? 雪輝(ゆきてる)の結婚相手は私だよね?」

 そう問いかけると、彼は申し訳なさそうな顔を見せ「……彼女が、妊娠したんだ」と私に告げた。

「妊娠……? 雪輝、それ、どういうこと?相手は誰?」

 彼は、私の知らない相手を妊娠させたんだとわかった。 私という婚約者がいながら、別の女と関係を持って、挙げ句の果てに妊娠までさせた最低の男だった。

「答えて。妊娠させた相手は誰?」

「……高校の、同級生なんだ」

「高校の同級生?」

 高校の同級生と聞いて、すぐにピンときた。 彼は数ヶ月前、同窓会がありそれに参加していた。

「まさか、あの同窓会の日?」

「本当に……ごめん。許してほしい」

 なるほど。彼はその同級生の誰かと関係を持ち、妊娠させてしまったんだ。
 
「……そのごめんって、なんのごめん?」

「え?」

「ごめんって言われても、許せるわけないでしょ? 私との結婚が決まっているのに同窓会にうつつを抜かして、他の女とセックスして妊娠したことを、許してほしいと?」

 何ふざけたことを言ってるのだろうか、彼は。 許してほしいとか、本気で言ってるの?
< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop