【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 そう話す四之宮さんの目は、とても真剣だった。

「特に若者相手に売り捌く人が多いんだ。 今は十代、二十代での大麻、危険ドラッグの使用が増えていると感じるよ」

「若者に……?」

 四之宮さんは頷きながら「ああ。 ヤツらは人間関係で悩んだり、進路のことで悩んだり、家族のことで悩んだりしている若者をターゲットにしていることが多いんです」と話す。

「そういう若者にこの薬を飲めば気持ちが落ち着くとか、イヤなことも忘れるだとか、そういう誘いやすい言葉をターゲットに掛けて売り捌いていくのが、いわゆる密売人と呼ばれる連中です」

「それが……密売人」

 しかも若者相手に売り捌くだなんて……。どうして、そんなことを……。

「もちろん、それだけじゃなくて病院などの医療機関で扱ってる薬に対しても使用について指導したり、監督もしたりします」

「病院でも……?」

「はい。医療用の麻薬や向精神薬の製造工程や、流通経路からの横流し防止のために、監督と取締りを行ったりもします」

「そうなんですね……」

 麻薬取締官の仕事って、とても大変そう……。そうだよね、だって国や人の命を守る仕事だもん。
 大変で当たり前だと思うし、神経すり減らして頑張らないといけないんだろうなーと思う。

「もちろん重要度の高さで言うと、やはり非合法に取引されている麻薬や、覚せい剤などの取締りをすることですが。 麻薬や覚せい剤などの中毒者が犯した罪について、司法警察員として捜査しないといけませんから」

「最近では、オーバードーズという言葉もありますしね……」
 
 私の言葉に、四之宮さんは「あれもいわば、簡単に言ってしまえば、自分で薬物中毒を作っているのと同じことです」と答える。
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