嫌いなアイツ



もしかして瑠伊って、中身は変わってないのかも……

なんて思いながら、
あたしは教室に向かった。




「あ!那美ィー!
もう大丈夫なのッ!?」

あたしに気付いた果林が、
心配そうに聞いてきた。


「うん、もう平気。寝たし」

「そっかぁ。良かった!」

「心配かけてごめんね」

「ううん!
ってかさ!てかさ!」

「な…なに」

「カッコ良かったねぇ!!
瑠伊くん!」

「えっ?」


瑠伊の名前が出てきたことに、あたしは驚く。


< 17 / 33 >

この作品をシェア

pagetop