劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「マシュー、お前は何の仮装だ?」

「ヴァンパイアですよ!」

マシューはそう言い、魔法を頑張って尖らせた犬歯を見せる。アルヴィンはその歯をじっくりと見た後、剣を抜いた。

「ヴァンパイアは魔族の一種だ。よって、お前をここで叩き斬る!」

「えっ!?バーナード先輩!?」

剣先を向けられ、マシューは混乱する。すると、「この馬鹿!!怖がらせてどうするんだよ!!」と化け猫の仮装をしたスティーブがアルヴィンの腕を掴んだ。

「マシュー、ごめんな!」

「いえ、ちょっとびっくりしただけです。キーラン先輩、ありがとうございます」

スティーブに止められたアルヴィンは不満そうに口を歪める。まるで親に叱られた子どものようだ。

「スティーブ。これは騎士なりのジョークだ」

「笑えねぇジョークはジョークじゃないんだよ!!」

言い合いをする二人に挟まれ、マシューは苦笑しながら談話室に向かう。すると、「遅いぞ!」と鋭い声が飛んだ。和服を着たレンスケがマシューたちをジロリと睨む。
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