劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
マシューの背後からは、魔法が飛び交う音と低い唸り声のような声が聞こえてくる。何度もマシューは恐怖で泣きそうになった。

「もうすぐ出入り口だから!」

ジュディスがそう言った時だった。ミノタウロスと戦っているフローレンスの目が見開かれる。

「魔力反応がある!危ない!」

刹那、マシューたちの近くにあるステンドグラスが割れた。そして三体のミノタウロスが現れる。

「ウガァァァァァァァァァァァァァ!!」

ミノタウロスの大声が響いた。ジュディスの足が止まる。ハリーが悲鳴を上げ、マシューの目から堪えていた涙が溢れた。

「……オマエ……ターゲット……ハッケン……」

マシューを見てミノタウロスの一体が舌舐めずりをする。そして、マシューに近付いたミノタウロスは持っている棍棒を振り上げた。マシューの喉が「ヒュッ」と音を立てる。

(僕、ここで死ぬの……?)

その時だった。ミノタウロスの背後から白い光の矢が降り注ぐ。あっという間にミノタウロス三体は倒れた。
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