劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
マシューの問いに対し、セバスチャンは興味なさげに手をひらひらと振った。

「別に、俺はどこの寮が優勝しようと興味ねぇよ。俺が出場するのは自分の実力を試したいだけだ。それにサファイア・オウル寮にいると、卒業した兄貴のことばっか言われて嫌になるしな」

「お兄さんがいるんですね!どんな人なんですか?」

マシューは訊ねたものの、セバスチャンは「その話はまた今度な」と言い、去って行った。

そして、マシューが授業を終えて部活に向かっていると、「あっ、いたいた〜!アメジスト・ウルフ寮の制服ってやっぱ目立つよね〜!」と明るい声が聞こえた。マシューが足を止めると、深緑の髪の女子生徒とピンク髪の女子生徒がいた。マシューは「あっ!」と口にする。

「もしかして、カーソン先生の!」

ギルバートの授業では毎回娘の話が出るため、嫌でもマシューたちは覚えてしまうのだ。ピンク髪の生徒ーーーロゼッタが頭を抱えながらため息を吐く。

「ごめんなさい。父が余計なことを喋ってるんでしょう?またあとで叱っておくわ」

「お姉ちゃん、ほどほどにしてあげてね」
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