劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「ウィズバリーに行くって話っすよ」

セバスチャンの言葉に、フローレンスがマシューを見つめる。マシューの胸に緊張が走った。

「マシューはまだウィズバリーは行ったことない?」

「は、はい。今日行ってみようかなと思ってました」

「じゃあ、私にちょっと付き合って。買い出ししたいんだけど、荷物が多くなりそうだから。校門の前で十時に待ち合わせね」

フローレンスはそう言うと、背中を向けて大広間を出ていく。突然のことにマシューは戸惑った。

「えっと、荷物持ちって……」

マシューの肩をレンスケが軽く叩く。

「早くご飯を食べて準備しろ。先生を待たせるなよ」

「フローレンス先生なら、きっとマシューのためになることを教えてくれるはずですよ。楽しんできてください」

ヨランダに微笑みを向けられ、マシューはさらに混乱したものの、「はい」と頷くのだった。



朝食を食べた後、マシューは急いで部屋に戻り、コートとジュディスから貰ったマフラーを身に付ける。天使様から貰ったバッグを手にし、マシューはジルの前でくるりと回った。
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