劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
フローレンスがそう言いながら二人に笑いかけると、レンスケは少し緊張した様子で「頑張ります」と言った。メイジーはニコニコと笑っている。

(オートリナ先輩、笑うんだ!?)

メイジーが笑った顔を初めて見た。マシューの心に衝撃が走る。メイジーはニコニコしたまま口を開いた。

「戦闘での一番の基礎はやっぱり防御。そして基礎攻撃魔法です。今からフジワラさんとお手本を見せますね」

メイジーとレンスケは距離を取る。そして互いに杖を構えた。レンスケが「メエーチ!」と呪文を唱える。刹那、レンスケの杖から光線が飛び出した。光線は真っ直ぐメイジーに向かって飛んでいく。

「シルト!」

メイジーが呪文を唱えると、メイジーの目の前に水色の壁が現れた。その壁が魔法を防いでいる。数十秒後、二人の魔法は消えた。フローレンスとマシューたちは拍手をする。

「素晴らしいね。この魔法は戦闘において最も基礎的なことだよ。この基礎ができていないと、技術が体に追い付かない。……早速やってみようか」

フローレンスはそう言い、一人二組で防御魔法と基礎攻撃魔法を練習することになった。マシューはハリーとペアを組む。
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