劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「マーキュリーくん。わかりますか?」

「先生!えっと、この問題が……」

「ああ。ここですね。この問題はーーー」

ウィルフレッドは丁寧に問題の解き方を教えていく。その教え方のおかげか、勉強が苦手なマシューも問題の解き方を覚え、答えを見つけることができる。

「ーーーというわけです。わかりますか?」

「は、はい!」

「わからなかったら遠慮なく言ってくださいね。僕じゃなくてホープくんでもいいですよ」

ウィルフレッドはそう言い、マシューの座る席から離れていく。マシューは後ろを見た。アルバートが別の生徒に勉強を教えている。口調は淡々としているものの、わかりやすい説明だ。

「ここは難しく考えなくていい。難しく考えれば考えるほど、頭がこんがらがってくるぞ。わかるか?」

「はい」

アルバートが勉強を教えているのは、サファイア・オウル寮の女子生徒だった。茶髪の女子生徒を見て、マシューは「あれ?」と呟く。

(どこかで見たことあるような……。それより、サファイア・オウル寮の生徒も勉強会に参加するんだ。頭がいい人が入る寮って聞いてたのに)
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