劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「俺は騎士としてこの国を守る男だ!!そんな男に複雑な勉学は必要ない!!」

教室の外にまで響きそうな大声に、マシューとハリーは言葉を失った。否、彼らだけではない。勉強会に参加している誰もがアルヴィンに冷ややかな目を送っている。アルバートは頭を抱えていた。

「えっ?何あの人……」

「アメジスト・ウルフ寮の生徒じゃん」

「騎士とか言ってたよね?この時代に騎士?」

ヒソヒソと話す声が響くものの、アルヴィン本人は気にしていないようでどこか誇らしげだ。そのまま剣を振ろうとして、魔法が放たれた。アルヴィンの動きが止まる。魔法を放ったウィルフレッドは微笑んでいる。しかし、その額には青筋が浮かんでいた。

(ミリウス先生、めちゃくちゃ怒ってる……!)

マシューの顔は真っ青になっていく。ハリーも隣で体を震わせていた。他の生徒たちも怯えている。

「バーナードくん。ここは勉強をするところです。大人しく勉強ができないなら、今すぐ出て行きなさい。あと他の皆さんも今日はお喋りが多いですね。勉強に関すること以外の話が多いようですが?」
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