その指先が私を誘惑する〜絡めた指先に翻弄されて〜
2.その指先で私に触れて
待ち合わせはロジックホテルのバーラウンジだった。自分が何をしているのか分からないわけではない
待ち合わせの少し前から待っていても名取専務はまだやってこない。名取専務は確か今年で27歳になる若手のプリンスだ。社員たちは皆専務が格好いいとキャーキャー黄色い声を挙げるが、仕事に厳しく、キツめな物言いをする名取専務は、氷壁のプリンスと言われて皆んなから恐れられる存在だった
その私生活はあまり誰にも明かされず、秘書課で専務付きの私にさえ、特定の決まった彼女がいるのかすら分からない。所謂謎多き人物だった
そんな名取専務がどうして私を誘うのか、私には謎が深まるばかりだった
今の時刻は20:00を3分ほど過ぎた20:03だ。時間に厳しい専務が3分でも待ち合わせに遅れることは珍しい。やはり揶揄われたのかと私は持っていたポーチバックを持って帰る支度を始めた
私が席を立とうとした時、「すまん。遅れて」私の背後から覆い被さるように訪れたのは他でもない名取専務だった
本当に現れた名取専務に驚いて私は思わず後ろを振り返って直視してしまった
「本当に現れるとは思いませんでした」
専務が現れるのか現れないのか半信半疑だった私は目の前にいる人がまだ幻のように感じて現実味がない
取り敢えず頼んでいたカクテルを一口飲んだ私は、本当に現れた専務に意外性を感じまたカウンター席についた
「君は俺が嘘をついていると思ったのか⁇」
「えっと…てっきり揶揄われているのかと思いました」
専務は私の言葉にクスッと苦笑したように笑っている
今日は意外なことが多すぎる。氷壁のプリンスの名取専務の笑った笑顔を二度も見てしまうなんて…
「俺は冗談で女を誘う男ではない」
チャラんとカードキーを私の目の前に置いた私の手を、専務の指先が絡め取った。その美しい指先に絡め取られたら、私は拒否することなどできなくなってしまう
指先と指先を重ねたまま、私はカードキーを持った専務に手を引かれるまま私はホテルの部屋へと連れて行かれた
待ち合わせの少し前から待っていても名取専務はまだやってこない。名取専務は確か今年で27歳になる若手のプリンスだ。社員たちは皆専務が格好いいとキャーキャー黄色い声を挙げるが、仕事に厳しく、キツめな物言いをする名取専務は、氷壁のプリンスと言われて皆んなから恐れられる存在だった
その私生活はあまり誰にも明かされず、秘書課で専務付きの私にさえ、特定の決まった彼女がいるのかすら分からない。所謂謎多き人物だった
そんな名取専務がどうして私を誘うのか、私には謎が深まるばかりだった
今の時刻は20:00を3分ほど過ぎた20:03だ。時間に厳しい専務が3分でも待ち合わせに遅れることは珍しい。やはり揶揄われたのかと私は持っていたポーチバックを持って帰る支度を始めた
私が席を立とうとした時、「すまん。遅れて」私の背後から覆い被さるように訪れたのは他でもない名取専務だった
本当に現れた名取専務に驚いて私は思わず後ろを振り返って直視してしまった
「本当に現れるとは思いませんでした」
専務が現れるのか現れないのか半信半疑だった私は目の前にいる人がまだ幻のように感じて現実味がない
取り敢えず頼んでいたカクテルを一口飲んだ私は、本当に現れた専務に意外性を感じまたカウンター席についた
「君は俺が嘘をついていると思ったのか⁇」
「えっと…てっきり揶揄われているのかと思いました」
専務は私の言葉にクスッと苦笑したように笑っている
今日は意外なことが多すぎる。氷壁のプリンスの名取専務の笑った笑顔を二度も見てしまうなんて…
「俺は冗談で女を誘う男ではない」
チャラんとカードキーを私の目の前に置いた私の手を、専務の指先が絡め取った。その美しい指先に絡め取られたら、私は拒否することなどできなくなってしまう
指先と指先を重ねたまま、私はカードキーを持った専務に手を引かれるまま私はホテルの部屋へと連れて行かれた