その指先が私を誘惑する〜絡めた指先に翻弄されて〜
4.その指先では私を翻弄して
私はある決意を胸に職場へと足を進めた。一晩泣いたせいで私の目は赤く腫れてしまっている
職場へ向かう足取りは重いが逃げているわけにも行かない
仕方なくある決意を胸に職場へと足を進める私の手には退職願の封筒が握られている
(……これを提出して専務に別れを告げよう……)
一晩考えた私の決意は固かった
職場に着くと専務はまだ出社していない。私は少し気が抜けてしまった
「みんな集まって⁉︎」
主任の秋元さんが秘書課の全職員に声をかけてみんなを集めた。急に秘書課の全職員を集めるとはどうしたのだろう⁇私は少し疑問に思った
今日は専務のお姉さんである麗美《れみ》さんが会社の視察に来ると言う。みんなの間に緊張が走った。麗美さんはつい数日前までアメリカに行っていて、昨日急遽来日したと言う
秘書課に配属されてまだ一年にも満たない新人の私は、麗美さんの姿を見た事はまだなかった
ガチャっと開けて名取専務と一緒に現れた女性は、昨日私が高級料理屋で見かけた綺麗な女性と一緒だった…
(……昨日専務が一緒にいた女性は、専務のお姉さんの麗美さん⁈……)
私は拍子抜けしてしまい、それと同時に糸の切れたタコのようにヘナヘナとその場に座り込んで安堵した
職場へ向かう足取りは重いが逃げているわけにも行かない
仕方なくある決意を胸に職場へと足を進める私の手には退職願の封筒が握られている
(……これを提出して専務に別れを告げよう……)
一晩考えた私の決意は固かった
職場に着くと専務はまだ出社していない。私は少し気が抜けてしまった
「みんな集まって⁉︎」
主任の秋元さんが秘書課の全職員に声をかけてみんなを集めた。急に秘書課の全職員を集めるとはどうしたのだろう⁇私は少し疑問に思った
今日は専務のお姉さんである麗美《れみ》さんが会社の視察に来ると言う。みんなの間に緊張が走った。麗美さんはつい数日前までアメリカに行っていて、昨日急遽来日したと言う
秘書課に配属されてまだ一年にも満たない新人の私は、麗美さんの姿を見た事はまだなかった
ガチャっと開けて名取専務と一緒に現れた女性は、昨日私が高級料理屋で見かけた綺麗な女性と一緒だった…
(……昨日専務が一緒にいた女性は、専務のお姉さんの麗美さん⁈……)
私は拍子抜けしてしまい、それと同時に糸の切れたタコのようにヘナヘナとその場に座り込んで安堵した