Fahrenheit -華氏- Ⅲ


刑事が帰って行った後


「「はー……」」


二人してその場でずるずるとしゃがみこんだ。


しかし瑠華の機転でうまく行ったけど、瑞野さんはどこへ??


二人でソファにへたり込んでいると


「あの……」と寝室から瑞野さんが顔をおずおずと瑞野さんが顔を出した。


「瑞野さん!?今までどこに!?」俺が目を丸めると


「クローゼットの中ですよ。突然警察官に…しかも自分を探されてることを知って咄嗟に身を隠したんですね」と瑠華が説明をくれた。


ああ、なるほど!だから瑠華はあのときクローゼットに近づけさせない為ブラを?


ってことは今……


ジュル…


よだれが出そうになったがいかんいかん。


「大丈夫、ちゃんとつけてますよ。それはさっきシャワーのときに脱いだものです」


とにかく明るい安〇??


そっか、シャワーね……納得…じゃねぇって!


マックスのホテルで浴びてきたってこと!?


俺の視線と考えを感じ取ったのか、「心音からのありがたい気遣いです。あの男とは何もありません」と目を吊り上げきっぱり。


「あの男…?」と瑞野さんが遠慮がちに目を上げ


「しつこい元カレですよ」瑠華は淡々としていたが、瑞野さん信じたかなー……


「柏木補佐、今日勇くんとデートだって二村くんから聞きましたけど……」


ほら!やっぱ信じられないって。てか”ゆうくん”って誰!?デートだとぉ!!!?


「葵さんと表参道でデートしてましたが元々葵さんとデートの後、NYからわざわざ私の大好きな友人が来るのを知っていて、しかもその友人が私の元カレを連れてきて会わざるを得なかったのです。なので葵さんには申し訳ないのですが途中でお開きになりまして」


またしても女優瑠華がうまく言い訳……だといいけど。


「そうだったんですか…残念ですね…ところで柏木補佐はどうしてここへ?」


そーなるわな。


次はどーでる?とハラハラした面持ちで瑠華と瑞野さんの間で視線を行ったり来たりさせていると


「部長に呼び出されました」と瑠華はあっさり。


はぁーーーー!!?


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