私のかみさま(改訂版)
感受性が強いのだと思う。


その場の空気や、相手の感情の揺れ
些細な仕草や、表情の変化…


目に見えるものも、そうでないものも
幼い頃から敏感に感じ取ってしまっていた。


受け取らなくていい情報(もの)まで
しっかり受け取ってしまっていた。


まわりが自分に求めるものを
こうであって欲しいと願う理想像を
言葉にされなくても、理解できてしまった。


比較癖もあり、劣等感の塊でもあった私は


他人に認めてもらえないと
相手が望む自分でないと愛されない。


そんな、一種の
強迫観念のようなものも抱えていて


だから、今まで
ずっと、他人が望む自分を演じてきた。


そうすれば、まわりの人は喜ぶし
自分がそこにいてもいい存在だって思えたから。


だけど、段々…



「……色んなものを受け取りすぎて
疲れて……色々、分からなくなって…」



関わる人やものが増えるにつれて
感情や、情報の輪は広がる。


相手が単体(ひとり)でなく、複数になれば
その処理に膨大なエネルギーを使うことになる。


相手が望む「答え」を導きだすのも
とても、難しくなる。


そこに、自分の葛藤が加われば、余計に。
< 4 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop