尊い推し兄弟に愛されてます!?
「……いっちゃんさっきからずっと見てる」

「へっ!?」


私は慌てて顔を逸らした。


「み、見てないよ!?」

「見てたじゃん」


ゆずくんがくすっと笑う。


「いっちゃんとこうやって一緒に帰るなんて久しぶりじゃない?」

「……そうかも。小学校の頃はよく一緒に帰ってたけどね」

「懐かしい!それでいっちゃん、俺らと堀を歩いて帰って、靴が汚くなってお母さんにめちゃくちゃ怒られたことあるよね!」

「あったあった!よく覚えてるね!あの時のお母さん、すごい怖かったなぁ……」

「ははっ、いっちゃんも活発だったもんね!」


ゆずくんが懐かしそうに目を細めた。

昔の事を覚えてくれてることが、嬉しかった。


その時、電車が少し揺れた。

「わっ」

バランスを崩しかけた瞬間。

ぐいっと腕を引かれる。


「危な」

「っ……!」

気づけば、ゆずくんの肩に軽く支えられていた。

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