君となら

1.出会い

 俺はもう、どうすればいいのか、何をしたいのか、わからない。どれだけ生きてきたのか、親の顔はどうだったのか、友の声はどうだったのか、何一つ思い出せない。

 いや、思い出したくもない。みんな、みんな、死んだのだから。

 どうやったら、みんなのもとに行けるのか。それだけを考えて、今日もいつものように、崖に登る。

 目を開けると、いつものような、雑草が生えた場所ではなく、さっきと同じ場所にいた。誰かが後ろにいる。そう直感した。

 後ろを振り返ると、一人の少女が僕の下敷きになっている。
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