演技派女優に本気で恋をしてしまった社長の誤算
俺は苦笑交じりに身体を離し、ベッドの端で処理を行った。

外したコンドームの中には、自分でも驚くほどの、大量の熱が無色透明なゴムの底に溜まっていた。

これだけの熱量を、俺は彼女という一人の女性に注ぎ込んだのだ。

その動かぬ証拠を見て、腹の底から湧き上がるような、奇妙なまでの充足感と独占欲が満ちていくのを感じた。

すべてを綺麗に片付け、俺は再びベッドへと戻った。

シーツを被り、横たわる萌奈の隣に寝そべると、左腕を彼女の頭の下へと滑り込ませる。

「おいで」

「ん……っ」

俺の呼びかけに、萌奈は嬉しそうに身体を擦り寄せ、俺の胸元にそっと頭を預けてきた。

腕枕の中で、彼女の柔らかな髪が俺の顎を擽る。

「今夜は、俺の腕の中で眠るといい。どこにも行かせないから」

「うん……。もう、一歩も動けないわ……」

萌奈は小さく、満足そうにうんと頷いた。

そして、俺の胸に細い手を添えたまま、安心しきったようにゆっくりと瞳を閉じる。

しばらくすると、規則正しい、静かな寝息が聞こえ始めた。
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