トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-
ガタンッ!!!

激しい衝撃音とともに、椅子を蹴立てて蒼依が立ち上がった

「……ふざけんなよ……っ!!」

怒りと、激しい嫌悪感で、蒼依の声は完全に引き攣り、震えていた

「なんなんだよ、それ……! 人の人生を、奏の命を、一体何だと思ってるんだよ……!」

蒼依は真っ赤に充血した目で拳を握り締め、今にも長テーブルを殴りつけそうなほどに狂おしく震えている

優朔は、何も言わずに顔を深く伏せていた

だが、その握られた拳からは、白い骨が浮き出るほどの凄まじい怒気が立ち上っている

俺も、全く同じだった

怒りのあまりに頭の中が真っ白になり、激しい目眩さえ覚える

奏がこの一週間、どれほど苦しんできたか

恐怖に怯えて眠れなかった、あの地獄のような夜

実家のリビングで、俺たちの前で声を上げて泣き崩れた、あいつの痛々しい姿

そのすべてが、走馬灯のように脳裏をよぎっていく

あいつが流した本物の血と涙のすべてが、最初から、あの大企業の薄汚い大人たちの机の上の「計画」に過ぎなかったのだ

そう理解した瞬間、五臓六腑が怒りの業火で焼き尽くされそうだった

やがて録音が終わり、会議室に死のような静寂が戻る

そのあまりにも重苦しい沈滅を破ったのは、他でもない、社長だった

社長は、机の上のスマートフォンに残された録音データをじっと見つめたまま、ゆっくりと、地を這うような声で口を開いた

「……本当に、ありがとう」

その声は、驚くほど静かで、どこまでも平坦だった

けれど、ゆっくりと上がったその瞳は——俺がこの事務所に入って以来、一度だって見たことがないほど、冷酷で、鋭い猛獣のような殺気を孕んでいた

「君は、とても勇気のいる、素晴らしいことをしてくれた。心から感謝する」

社長のその言葉に、張り詰めていた緊張が解けたのか、女性の目からいよいよ堰を切ったように涙が溢れ出し、彼女は両手で顔を覆った

そして、社長は立ち上がり、俺たちと、泣き崩れる女性を見据えて、低く、力強くこう続けた。

「——ここから先は、大人の戦いだ。我々すべてを懸けて、彼らを奈落の底へ叩き落とす。すべて、私に任せなさい」
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