トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-
ライブの興奮が最高潮に達したアンコール
ステージの陽貴は、激しいパフォーマンスの合間に、ふと関係者席の空白のシートへ視線を走らせた
そこには誰もいない
その事実が、陽貴の唇に誇らしげな笑みを浮かべさせた
相変わらずだな……
怒る気持ちなんて、1ミリも湧かなかった
むしろ、胸の奥から熱い塊が込み上げてくる
今、この瞬間も、紗凪はどこかで必死に命を救っている
自分の命すら危険に晒されるかもしれない空の上で、誰かのために戦っている
そしてメンバーの恋人である梓も、地上で同じように命の壁となって立ちはだかっているはずだ
世間は自分たちを「トップアイドル」「時代の寵児」と崇めるけれど
本当に格好良くて、本当に尊い仕事を成し遂げているのは、今この瞬間も必死に誰かの明日を守っている彼女たちだ
「ラストーーー! 全員、最高の笑顔で行くぞーーーッ!!」
陽貴の声がドームを揺らす
彼女たちが命の最前線で戦っているなら、自分たちもこのエンターテインメントの最前線で、完璧な王様であり続けなければならない
彼女たちに恥じない男でいるために
背負うものは違っても、根底にあるプライドは同じだった
深夜全ての公演が終わり、五万五千人の熱狂が嘘のように静まり返った楽屋
衣装を脱ぎ捨て、疲れ果ててソファに体を預けた陽貴のスマートフォンが、微かに震えた
画面を開くと、二つの通知
一つは、紗凪から
『フライト、無事に終わったよ患者さんも一命を取り留めましたライブお疲れ様私の王子様』
もう一つは、梓からメンバーへ届いた、短い「お疲れ様」のメッセージ
画面を見つめる陽貴たちの顔に、ステージの上で見せるものとは違う、心からの安堵と愛おしさに満ちた笑みがこぼれる
同じ空の下、それぞれの場所で戦い抜き、生きてまた再会する
社会現象を起こすトップアイドルと、命を救う白衣の天使
住む世界は違えど、彼らは誰よりも深くお互いを誇りに思い、誰も立ち入れない強い絆で結ばれていた
ステージの陽貴は、激しいパフォーマンスの合間に、ふと関係者席の空白のシートへ視線を走らせた
そこには誰もいない
その事実が、陽貴の唇に誇らしげな笑みを浮かべさせた
相変わらずだな……
怒る気持ちなんて、1ミリも湧かなかった
むしろ、胸の奥から熱い塊が込み上げてくる
今、この瞬間も、紗凪はどこかで必死に命を救っている
自分の命すら危険に晒されるかもしれない空の上で、誰かのために戦っている
そしてメンバーの恋人である梓も、地上で同じように命の壁となって立ちはだかっているはずだ
世間は自分たちを「トップアイドル」「時代の寵児」と崇めるけれど
本当に格好良くて、本当に尊い仕事を成し遂げているのは、今この瞬間も必死に誰かの明日を守っている彼女たちだ
「ラストーーー! 全員、最高の笑顔で行くぞーーーッ!!」
陽貴の声がドームを揺らす
彼女たちが命の最前線で戦っているなら、自分たちもこのエンターテインメントの最前線で、完璧な王様であり続けなければならない
彼女たちに恥じない男でいるために
背負うものは違っても、根底にあるプライドは同じだった
深夜全ての公演が終わり、五万五千人の熱狂が嘘のように静まり返った楽屋
衣装を脱ぎ捨て、疲れ果ててソファに体を預けた陽貴のスマートフォンが、微かに震えた
画面を開くと、二つの通知
一つは、紗凪から
『フライト、無事に終わったよ患者さんも一命を取り留めましたライブお疲れ様私の王子様』
もう一つは、梓からメンバーへ届いた、短い「お疲れ様」のメッセージ
画面を見つめる陽貴たちの顔に、ステージの上で見せるものとは違う、心からの安堵と愛おしさに満ちた笑みがこぼれる
同じ空の下、それぞれの場所で戦い抜き、生きてまた再会する
社会現象を起こすトップアイドルと、命を救う白衣の天使
住む世界は違えど、彼らは誰よりも深くお互いを誇りに思い、誰も立ち入れない強い絆で結ばれていた