トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-
そこから、数日間にわたってやり取りが続くことになった。 

送られてくる内容は、日に日にエスカレートしていく生々しいDVの相談ばかり

病院へ行って診断書を取った方がいい、今すぐ警察に駆け込んで保護してもらって、信頼できる友達や家族は本当にいないのか——。

俺は何度も、必死になって彼女に解決策を提示し続けた

だけど、彼女は頑なに首を縦に振ろうとはしなかった

『怖い、あの人にバレたら本当に殺される』

『もう、私には逃げる場所なんてどこにもないの』

『……もう、生きてるのすら無理かもしれない』

画面越しにそんな絶望を突きつけられるたびに、俺は完全に彼女を放っておけなくなっていた

自分の差し伸べた手が、あいつの唯一の命綱なんだと、本気で思い込まされていたんだ

「……本当に、奏くんらしいね」

静まり返った病室の中、それまで黙って俺の話を聴いていた紗凪さんが、ふっと目元を和らげて小さく呟いた。
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