別れてくれない?浮気性彼氏くん。
「っ……紅映さん…」


「ぐすっ…ぅあ……」


…………今、時は葬式なり。


雪のごとく真っ白な菊を1輪手に持って、姉さんの仏壇にそっと添える。


別れの言葉の時がやってきて。


父が、涙ぐみながら……


「紅映…ぅっ、今まで……生きて、来てくれて…っ」


母が、ハンカチを父に手渡す。


「ありがとう……っ」


これこそが、鬼の目にも涙というものか。


いや、でもこれはだぁ〜い好きな姉さんのため、ためだけの涙。


その言葉は合わないかもしれない。


「いつも、可愛くて、元気で、しっかりもので、(養子)の面倒見もいい。」


きっと、その娘という言葉の裏は、義娘、養子、義理ってところだろうか。


「もう1度言うが、今まで本当にありがとう。いつか、また天国で会おうな。」


「お前が天国に行けるわけ無いだろ」


っ!?


「おい!この場でッ!」


その鋭い視線が刺さったのは―――
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