お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 私はちょうど店員さんが持ってきた、ふたり分のビールジョッキを受け取り、優梨ちゃんに差し出した。

 そうだ。いつまでもクヨクヨ立ち止まっているわけには行かない。
 振り切る思いでぐいっとジョッキを口にした。

 きっとはる君は、あのときのことを、覚えてすらいないのだろうから。
 そんな私を見ていた優梨ちゃんが、何度かビールを口に運んだあと、どこか決意したように切り出した。


「ねえ、みのりちゃん。なら、この際だから、新たな一歩を、踏み出してみるのはどう?」


 優梨ちゃんはそう言うと、自らの上質な黒革のハンドバッグから一枚の用紙を取り出しテーブルにそっと差し出してきた。


「これって――」


 用紙に書かれていた文面を見て、目を剥いた。

 ?運命の相手を探そう?……?

 ……いわゆる、婚活パーティーの案内書だった。

 主催は向坂インターナショナルではないが、大手イベント会社。
 場所は都内の高級ホテルで、開催はひと月後の四月の一週目の週末。安全面を考慮した事前審査のある、立食パーティー式の会員制の安全なイベントのようだ。


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