お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 すると、昨日のことを気遣うような文面のあと、綴られていた長文の要件を見て、思わず目を剥いた。


「お待たせ」
「ひゃあ!?」


 驚いてメッセの内容をもう一度確認していると、早々と電話を終えて戻って来たはる君が、隣に座って抱き着いてきた。
 突然のスキンシップに驚いて、情けない声が出てしまう。


「……陸君大丈――」
「ん? 鶴岡さんから? みのりも連絡があったの? なんだって……?」


 陸君からの要件は問題なかったのか確認しようとしたら、私の手元のスマートフォンを覗き込んだはる君が、グイグイ先に尋ねてくる。

 その表情は笑みを浮かべているが、どことなく笑っていないように見えるのは気のせいだろうか? なんとなく、言わなくちゃまずそうな気がして、私は、ひとまず自分のことを報告することにした。


「えっと、それが、鶴岡さんと出張に行くことになりそうで――」


 口にした途端、部屋が怖いくらいに静まり返った。 壁掛け時計の秒針だけが、妙に元気よく響いている。
 ほんの少し間を置いてから、はる君が取り繕うようにニッコリ笑った。


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