お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 不思議とその表情からは、深刻さは感じなかった。むしろ、〝大丈夫〟だと言われているような気さえする。そうしてポカンとしていると、優梨ちゃんはハッと我に帰ったように、腕時計を確認しバッグを掛け直した。


「――あ、もう、行かなきゃ。友達と約束があるんだ。()()()がうまくいっているようで、安心した。本当のこと言っちゃうと、みのりちゃんと別れてからの悠、ずっと見ていられなかったから」


 さりげなく告げられた過去のはる君の様子に、胸が小さく揺れる。

 はる君が……?

 見ていられないほどに落ち込むはる君なんて、想像できなかった。

 私の知るはる君は、いつだって穏やかで優しくて、何をしてもそつがなくて完璧な人というイメージで。私と別れたあとに、優梨ちゃんの目から見ても分かるほど苦しんでいたなんて……胸が痛くなる。それと同時に不謹慎かもしれないけれど……そんなふうに、長い間、私を想い続けてくれていたのだと知って、胸の奥がきゅっと締めつけられた。

 そして――ふたり……

 そういえば、婚活パーティーを勧められた日、優梨ちゃんはいっていた。

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