お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 次の瞬間、強引に飛び込んできた腕に、ぐっと強く引き寄せられる。けれど、落下の勢いを殺しきることはできず、私たちは二人まとめて、大きな水しぶきを上げてプールへと飛び込んだ。

 ばっしゃーん!! と、鼓膜を突き破るような轟音とともに、視界が一瞬で青い水に覆われる。ぬるい水の感触が全身を襲い、鼻の奥がツンとして息が詰まった。

 大量の水を含んだウエディングドレスが容赦なく身体の自由を奪い、足が思うように動かない。パニックになりかけた私を、水中でしっかりと抱きしめる腕があった。


「……みのり、大丈夫!?」


 腰に回ったはる君の腕に強く抱き寄せられ、水の中でぐらついていた身体をしっかりと支えられる。
 私は慌てて水をかき、はる君に押し上げられるようにして、ぷはっと水面から顔を出した。


「は、る……くん……っ、ありがとう……」
「どこか打ってない!?  水は飲んでない!?」
「だ、大丈夫……どこも痛くないよ……」


 幸い、水温は冷たくなく、リゾートプールの深さははる君の胸下辺りまでで足はついたが、水分を吸い尽くした高級なドレスは泥のように重たく、自力では脚に絡みついて動けないほどだった。


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