廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
(確かに、お母様は優しかったもんね……)
 ライラも思わずしんみりした。
 母のフレデリカが、犬たちの言う〝嘘の手紙〟を出したことは事実だ。生まれたばかりのライラを人質にして伯爵家の人間がそうさせたのだ。
 結局ライラも酷い目に遭ったわけだが……当時は仕方なかったのかもしれない。
 とはいえ、考えれば考えるほど腹立たしい。
(もし、伯爵家じゃなかったら……お母様が具合を悪くしても、医師が来てくれていたはず。それなら、今でもお母様は笑ってくれていたかもしれない……)
 病気になったのも、立て付けの悪い小屋のようなところに閉じ込められたせいだ。
 碌な食事ももらえず、その食事でさえ下働きの者のように働かなければもらうこともできず、毎日虐げられていたせいだ。
 そこでふとライラは思った。
 伯爵家は、公爵であるアルフレッドに事実が露見するとは思っていなかったのだろうか?
 公爵夫人を脅して、嫡子を人質にとって嘘の手紙を書かせただけでも大問題だ。
 いくらなんでも公爵家を侮りすぎでは?と大して知識がないライラですら思う。
 それでも伯爵家がそんな振る舞いをしたということは、それほどまでに自分たち母娘には価値がないということなのだろうか。
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