廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 だが犬たちは動揺したライラにいち早く気付いたのか、こちらをぱっと見た。
『お嬢さんだ!』
『どうしたのかな、ずっとこっち見てる。撫でたいのかな? ぼく撫でられるの大好き!』
『ぼくらと仲良くしてくれるのかな? してくれるのかな?』
 ブンブンと尻尾を振る犬たちに、ライラは近寄っても平気かな?とおずおずと茂みから顔を出す。あの犬たちは今のライラから見るとかなり大きく見えて、ちょっとだけ怖い。
 馬がぶるるんと鼻を鳴らした。
『ずっとこっちを見ていたんだ。きっと君らと遊びたいんじゃないかな? ほら、ご主人様はずーっとあの子に申し訳ないって言って顔を出さないから……寂しいんじゃないか』
『そっか!』
『そうだよね!』
(嫌われているわけじゃ、なかったんだ……!)
 そうだと信じてはいたが、第三者(?)の言葉があると心強いものである。
 安心したまま呆然と立ち尽くすライラに、犬たちが駆け寄ってくる。
 アルフレッドはフレデリカが実家と和解したと信じて、仕事に邁進した。
 しかし和解は偽りで、愛しい妻は帰らぬ人となっただけでなく娘が虐待を受けていた。
< 44 / 57 >

この作品をシェア

pagetop