廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 しかしながら〝その程度〟が彼女に大きな変化をもたらしたのである。
(……つまり、私は公爵令嬢なのね? えっ、本物の貴族令嬢!?)
 見た目は子供だが、理解力は大人……という状態にとなったのである。
 社会人としての断片的な記憶だけ思い出したような状態であることから、考え方もそちらに引っ張られている状態というのが近いだろうか?
 とにかく、自分がライラであることは間違いない。
 単純に、大人の目線を持っただけの幼女である。
 しかし、そのおかげでライラは自身の状況を冷静に判断することができていた。
 とはいえ、現状ではわからないことの方が多いのだけれど。
 それでもこの家は〝ライラ〟にとって限りなく安全な場所であることは理解できた。
 少なくとも、父親を名乗ったウィンター公爵家当主のアルフレッドは、娘のライラを害する気はないのだろう。むしろ戦争を終えて早々に迎えに来たことを考えれば、大事に扱ってくれていると思って間違いない。
 あの状況で詳細を確認することなく、その場でライラを連れ帰ってくれたのだからこれは立派な救出劇だと、ひとり納得したものだ。
 そんな父はライラに会いに来ることこそないが、衣食住は以前に比べ大幅に改善された。
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