雨暮くんは溺愛彼氏
「ちょっとー水沢さーん彼氏出来たなら言ってよー。」
教室に入ると早速クラスメイトに捕まる。
二階の窓からちょうど生徒玄関へと続く校門が見えて、一緒に登校するわたしたちの姿も丸見えだったのだろう。
「ううん。まだ、つき合っているわけじゃ……。」
言いかけたわたしの言葉は遮られた。
「雨暮あいつすげえなぁ。プロポーズみたいなことしてたじゃん! 」
喋ったことのない男子が何故か興奮気味。プロポーズって? と案の定女子が食いつく。
「木の下でああいう……ああ、これ以上はおれの口からは言えねえ。」
「えーなになに! プロポーズとか気になるじゃん! ねえ、水沢さん、どういうこと! 」
予鈴が鳴ったので救われた。ほっとして席につく……と、視線を感じた。
険しい顔でこちらを見ていたのは、……賢太《けんた》。
今更そんな顔するなんて……ずるい。
悶々とした気持ちを抱え、わたしの一日は始まる。
教室に入ると早速クラスメイトに捕まる。
二階の窓からちょうど生徒玄関へと続く校門が見えて、一緒に登校するわたしたちの姿も丸見えだったのだろう。
「ううん。まだ、つき合っているわけじゃ……。」
言いかけたわたしの言葉は遮られた。
「雨暮あいつすげえなぁ。プロポーズみたいなことしてたじゃん! 」
喋ったことのない男子が何故か興奮気味。プロポーズって? と案の定女子が食いつく。
「木の下でああいう……ああ、これ以上はおれの口からは言えねえ。」
「えーなになに! プロポーズとか気になるじゃん! ねえ、水沢さん、どういうこと! 」
予鈴が鳴ったので救われた。ほっとして席につく……と、視線を感じた。
険しい顔でこちらを見ていたのは、……賢太《けんた》。
今更そんな顔するなんて……ずるい。
悶々とした気持ちを抱え、わたしの一日は始まる。