雨暮くんは溺愛彼氏
帰ってから制服を脱ぎ捨ててバッグを床に置くと真っ先に中身を確かめた。
大切にバッグのなかの一番うえに仕舞った手紙。
改めて開くと……雨のにおいがした。
すがすがしくて。透明で、清らかで。ふんわり、こころがやさしく包み込まれるみたいな感覚。
あの、澄んだ、冴えた瞳で見据えられて。宝石のようにきらきらとしていて、まばゆくて。
真っ直ぐに――打ち明けた。
あれ以来、恋なんて、懲り懲りだと思っていたはずなのに。
不思議と、あの目を思い出すと胸がときめく。
ずぅっと、ずぅっと、その文字を見つめていてしまった。
淡い水色の便せんに書かれた整った黒い文字。
ねえ。どんな気持ちでこれを書いたの?
あなたは淡い雨に打たれて帰って――なにを思ったの。
帰りの雨が強くなくてよかった。わたしも、……雨暮くんが、風邪を引かないか、心配。
「お返事、……書いたほうがいいかな……どうしよう……。」
でも、信じて、裏切られるのが怖い。あんな思いはもう、したくない。
戸惑いつつ、でも、手紙を開いて、便せんのにおいをまた、嗅ぐ。
雨がすこし好きになれた。
大切にバッグのなかの一番うえに仕舞った手紙。
改めて開くと……雨のにおいがした。
すがすがしくて。透明で、清らかで。ふんわり、こころがやさしく包み込まれるみたいな感覚。
あの、澄んだ、冴えた瞳で見据えられて。宝石のようにきらきらとしていて、まばゆくて。
真っ直ぐに――打ち明けた。
あれ以来、恋なんて、懲り懲りだと思っていたはずなのに。
不思議と、あの目を思い出すと胸がときめく。
ずぅっと、ずぅっと、その文字を見つめていてしまった。
淡い水色の便せんに書かれた整った黒い文字。
ねえ。どんな気持ちでこれを書いたの?
あなたは淡い雨に打たれて帰って――なにを思ったの。
帰りの雨が強くなくてよかった。わたしも、……雨暮くんが、風邪を引かないか、心配。
「お返事、……書いたほうがいいかな……どうしよう……。」
でも、信じて、裏切られるのが怖い。あんな思いはもう、したくない。
戸惑いつつ、でも、手紙を開いて、便せんのにおいをまた、嗅ぐ。
雨がすこし好きになれた。