年下御曹司は、車椅子の彼女に愛を刻み込む。
沈黙が落ちる。梨紅が「えっ」と小声で言った。声色が動揺している。
鈴は動けなかった。胸の奥で、何かがぎゅっと縮んだ。
ああ、と思った。この人は、いい人なんだろう。
好意を持たれているのはなんとなく感じていた。だけど、車椅子の自分を見て、プロポーズは……かわいそうだと思ったんだろうか?気の毒だと思ったんだろう?だから、こんなことを言っている。
今までだって、そうだった。