二人をすきになれたなら

球技大会

あれから二人と気まずいまま球技大会を迎えた。

こんなことになるなら自分の気持ちも担任の気持ちも優の気持ちも...

知らなきゃ良かった。

家族が居なくても優が居てくれたから楽しかった。

優の気持ちも知らないであたし距離感バグりすぎ...

どれだけ優を傷付けてたんだろう。


「 " だりぃなぁー " って顔に書いてあんぞ」


そう言って頭にポンッと手を乗せる優。

いつも通りに接してくれてるのにあたしはいつも通りにできない。

どうしてだろう。


「.......ごめんな、困らせて。そんな顔させたくて言ったんじゃないのに」


またあたしは何も返せない。

優は寂しそうに笑った。

球技大会の種目はドッジボール。

始まった。

適当にやり過ごそう。


ドンッ...


ボールじゃなくて人が当たったよ(笑)


「ご、ごめんなさい...!」


青ざめる男子生徒。


「いや、あたしがボーッとしてたよ。わりぃな.......った、、」


立とうとすると足首に激痛が走った。


「「莉音!」」


だいすきな二人の声があたしの名前を呼ぶ。

ひょいと軽々しくあたしをお姫様抱っこしたのは担任だった。


「優、莉音の飲み物持ってきて」

「おう」


あたしたちは保健室へ。

三人の空間は重ーい沈黙。


「先生」


先に口を開いたのは優だった。


「ん?」

「あんたが幸せにしてくれるなら俺は諦めがつく。けどそうじゃねーなら容赦しねーよ。奪いに行くから」

「奪うって...俺ら付き合ってねーよ」

「だからもたもたしてっと莉音の気持ち、俺に向かせるから」
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