凸凹だっていいじゃないか

なぜ私は抉られないといけないのか

 白崎さんと李さんは下校の方面が違うため、途中で別れた。
 百合乃さんと2人で、20分の道のりを歩く。
 彼女はゆういつ、私の恋心を知っている人だ。

「杏奈ちゃんと、今度どっか行ったら?」
「うーん、あんまりそういうのは」

 やー、失恋したばかりの心をえぐらないでぇー。

「忍者島とかどう? TOKYOシティもいいし……」
「いや、本当にいいよ」
「よくないでしょ」
「そもそも、子供だけでのテーマパークとか禁止だし」
「じゃあショッピングとか」
「金欠でぇーす」
「嘘だよね? あの財布の中身はなに?」
「……ぎゃ」

 その後も、押し問答を続ける。
 私はだんだん、イライラしてきた。
 百合乃さんは、杏奈に好きな人がいることを知っている。
 なのに、お出かけを勧めてくるのだ。

「だって杏奈、好きな人がいるんでしょう?」

 思わず、声に出てしまった。

 ……唖然としている百合乃さんを見て、言わなければよかったと思ってしまう。
 でもまあ、話題が逸れたことはよかったのか。

 少し考え込んで、百合乃さんは言った。

「その恋、絶対諦めないでね!? 悲劇は阻止するよ!!」
「お、おぉ?」

 勢いよく言われたものだから、少し困惑する。
 ……どしたの百合乃さん?

 その後はこの話題を口にすることなく、最寄駅で別れた。
 次の日、中間テストは終わった。
 ……結果はどうなんだろ。手ごたえはあった。はず。
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