凸凹だっていいじゃないか

なぜ私は絡まれるのか

 そりゃあ崩れ落ちたくなるでしょう。
 友達グループと、また1人だけクラスが別れたら。
 ブツブツブツ……と文句を呟きながら、階段を上り切る。
 1年は4階なのね、疲れた。
 あぁ、みんな階段に近い1組。私は1番遠い5組。
 トコトコ廊下を歩いて、5組を目指す。

 私はこの3人といつも一緒にいた。
 山内奈央、青木百合乃、そして高梨杏奈。
 私たちは小学5年生から、私だけクラスが分かれてしまっていた。
 けれど、ほぼ毎日一緒に帰ったり、他クラスとの交流班を作る時に組んだりしていて、なんとか仲良しのまま2年間を過ごすことができたのだ。
 この学校は、1年生は5組まで存在する。今度こそ、誰かとは一緒になるか、または誰かをぼっち道連れにできるかと思ったのに……。
 まさか、また3人だけ一緒で私だけぼっちだとは思わなかったよ!!!

「あ、矢野さんおはよー」

 後ろから、見知った声が聞こえてくる。
 うん、私は何も聞いていない。聞こえない。

「聞こえてますかー耳悪いんですかー頭悪いんですかー」
「お前も似たり寄ったりだろうが!!!!」

 ウザすぎて、思わず言い返してしまった。
 後ろを見ると、それはもう憎ったらしいほど、少し着崩した新しい制服が似合う女子がいる。
 あなた新入生だよね???

 彼女は、柄本理恵。
 6年のクラスで1番高い身長を誇っていた、ちゃらんぼらんした野郎だ。
 柄本は私と同じぐらい忘れっぽくてスキルがなく(バカでアホ)、なぜか勝手にライバル視してくる。
 いや私、忘れたくて忘れてるわけじゃないから。ね?

「やーのさん何組ー?」
「知るか」
「あ、5組だ。最後の5組生活だねガンバ」
「なにお前」

 2年生から、5組は選抜クラスになる。
 だから5組は最後だと言いたいのだろうけど……ホントになにがしたいのか。

「あ、3組着いた。じゃあねー矢野香澄」
「黙れ。あと呼び捨てやめい」

 柄本は3組だったようで、さよならする。
 はぁーーーーーーーー……。
 もう関わりたかねぇ。
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