凸凹だっていいじゃないか

なぜ私は3人と一緒にいるのか

 午前の部が終わり、お昼休憩が入る。
 いつもの4人で集まり、お弁当を広げた。うまそう。

「そういや奈央、次リレーなんだから食べ過ぎんなよー」
「わかってるって」

 いや、わかってないだろこの量は……。
 2段弁当におにぎり3個。具合悪くなっても知らんよ?

「香澄ちゃん、応援団すごかったねー!」

 杏奈が私を褒めてくれる。この瞬間のために、応援団へ入ったのだよ私は。くぅー。
 ……杏奈に、かっこいいと言われたかったから。

「借り人競争、2人とも借りて来なかったねー」
「それはそう」
「それは笑った」
「だって借りる必要ないもん」
「まぁねぇ」
「百合乃ちゃん、綱引きどうだった?」
「引きずられて負けた。もうヤダ」
「綱取りはもっとヤバかったじゃん」
「女子の……血祭り……」
「私、綱取り出るんだが」
「死なないでね……」
「幸運を祈る」
「南無阿弥陀仏」
「え、私死ぬの?」
「いや死なないから」

 わいわい話して、お弁当を減らしていく。
 おにぎりをもぐもぐすると、私は食べ終わる。
 片付けを始めた私に、奈央が言ってきた。

「トイレ行ってくるねー!」
「お手洗いと言いなさい」

 ため息を吐いたけれど、やっぱりこの3人といるのは心地よい。
 無意識のうちに、笑みを浮かべたのだった。
< 22 / 24 >

この作品をシェア

pagetop