冷たい狼さん、私にだけは甘いです?!
「ど、どうしよう…。」


廊下も、教室も…逃げ場がない!

でもこのままここにいるわけには…


「あれ?

菜々ちゃん。」


この声は…


「朝日先輩。」

「朝からお疲れかな?」




―「ほんとに困る…。」

「大変そうだね。」

「…そもそも、ああいう人に興味なくて…だから、女子のあの感じもわからないし。

輝先輩も、知らないんです。」


今は、朝日先輩にしか相談できないかも。

…ほんと、わかんないなぁ。


「…私もわかんないよ?

三年間いてもね。」

「先輩も、ですか?」

「だってあいつ、他人に興味ないから関わんないんだもん。」

「…え?」


他人に興味ない…。

…ぽいかも。



でも、なら…。


「菜々ちゃんは、どう思う?

知らない側から見て。」

「…怖いです。」

「…あははっ、怖いかー。」


そう言って先輩は笑う。

笑い事じゃない。

無口なのも、無表情なのも、無視してたのも怖い。

なのに、たった一回のあれで急激に近い先輩が…



わからなくて怖い。
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