道しるべみたいな恋だった
企画会議当日、私はプレゼンテーションを作り、自信満々に発表を終えた。
会議終了後、すぐに笹野さんが駆け寄ってくる。
その笹野さんも、彼氏に浮気された話を上手く作り変えて、面白いCM案を出していた。
「相川さん!」
輝いた目をして、興奮を伝えるようにブンブンと腕を振りながら、慌てた様子で本題に入る。
「相川さん、CM案とっても良かったです!」
私が発表したCM案は、前の席の男子に恋をしている女の子がいつも後ろから男の子を見ていて……いつも昼休みの時だけ男の子が振り返って、お菓子を交換するというもの。
そして、屋上で男の子から貰ったお菓子を食べて思いを馳せる。
その時の女の子の頬の染まりがアップになり、カメラを引くとピンクのチークを塗った社会人の自分になっているというものだ。
「あんなキラキラな青春送ってたんですか!?」
「うーん、秘密」
「絶対に送っていたじゃないですか!」
実際とは全然違う話。でも、良いの。だって……
『たまには校則違反くらいすれば良いのに』
あの道しるべが、そう言っている。
fin.
会議終了後、すぐに笹野さんが駆け寄ってくる。
その笹野さんも、彼氏に浮気された話を上手く作り変えて、面白いCM案を出していた。
「相川さん!」
輝いた目をして、興奮を伝えるようにブンブンと腕を振りながら、慌てた様子で本題に入る。
「相川さん、CM案とっても良かったです!」
私が発表したCM案は、前の席の男子に恋をしている女の子がいつも後ろから男の子を見ていて……いつも昼休みの時だけ男の子が振り返って、お菓子を交換するというもの。
そして、屋上で男の子から貰ったお菓子を食べて思いを馳せる。
その時の女の子の頬の染まりがアップになり、カメラを引くとピンクのチークを塗った社会人の自分になっているというものだ。
「あんなキラキラな青春送ってたんですか!?」
「うーん、秘密」
「絶対に送っていたじゃないですか!」
実際とは全然違う話。でも、良いの。だって……
『たまには校則違反くらいすれば良いのに』
あの道しるべが、そう言っている。
fin.


