紺桔梗の転調
〜次山りほ〜
大学一年・雨の降る時期、友人の仁志曜汰に新しい友達が増えた。
「宮ちゃん、お昼一人? 一緒に食べようよ」
同じ中学出身の高ちゃん(高井)が、学部内で顔を見かけるくらいの一人の女子学生に声をかける。何となく高ちゃんがその子と話す様子を見た気もするな? くらいの、特に気にしていない存在だった。
二人の輪に、曜汰が加わった。既に加わってた?
“宮ちゃん”と呼ばれる女の子は、大人しい。私の見る限り、彼女は特に目立ぬ学生だった。

挿絵・にじジャーニーで作成