紺桔梗の転調
「お腹空いてるって言ってたもんな、てかお腹の音すごかったし」
「もーそういうの言わないで、恥ずかしい」
お昼前、曜汰と高ちゃんに寝坊と課題の話をした。クスッと笑う曜汰のいじりは、いくらでも聞いてやろう。
いつもは住むアパートの建つ南へ帰る。今日は逆の道を、曜汰と二人。意外と二人で歩くこと、ないんだよね。
ぼんやりとした生ぬるさに刺激が加わり、違う空気に触れる。他にない緊張感が、ある意味気持ちが良いのだ。
「曜汰は晩ご飯、何食べるの?」
「まだ考えてない、俺も腹減ったな」