怪談屋

その子じゃない

祖母は認知症だった。
毎日、私を見るたびに怯えていた。
「その子じゃない」
そう言って震えるので、家族は困っていた。
ある日、祖母の部屋を片付けているとノートが見つかった。
最後のページにはこう書かれていた。
『みんな騙されている』
『あの子は帰ってきていない』
困ったなぁ.....。

―――早いところ、処分してしまわないと。
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