怪談屋

挨拶

毎朝、隣の家のおばあさんと挨拶を交わす。

「いってらっしゃい」

「いってきます」

その日も変わらない朝だった。
角を曲がり、駅へ向かう。
ふと空を見上げた。
遠くに通天閣が見える。
その瞬間、足が止まった。

――おかしい。

私は今、家から何百キロも離れた場所へ旅行中なのだ。
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