僕の父親はコックリさん
 動画配信者としてはそこそこ有名だし、コメント欄には毎回克彦くん可愛い!好き!付き合ってほしい!なんて言葉が羅列している。でもそれも所詮は画面越しの言葉に過ぎない。
 本当に僕のことを好きになってくれる人はこの先現れるんだろうか。
 なんて悲観的に考えながら大学校内を歩いていると前方からひときわ目を惹く女子生徒が歩いてきた。短い水色のスカートから除く足は白く細く、白いブラウスから除く二の腕は少しプニプニしていて触れるととても心地よさそうだ。胸まで伸びた栗色の髪の毛はゆるく巻かれていて近くに行くと甘い香水の匂いがする。
 この大学のマドンナ、飯田花子だ。
< 12 / 352 >

この作品をシェア

pagetop