僕の父親はコックリさん
 銭湯はとても気持ちよかったけれど、最後の騒動のせいであまり落ち着いた雰囲気にはなれなかった。
 本当はもう少しあの場の雰囲気を楽しんで、コーヒー牛乳でも飲んで見たかった。
 妖はそんな内心の気持ちをひた隠しにして、隣を歩く正雄を見つめた。
 正雄は銭湯を出てからは特に変わった様子もなく、いつも通りにしている。
「もう一度syワーしなくていいのか?」
 正雄の部屋に戻ってきて洸平がそう聞いた。正雄はまたキョトンとした表情を浮かべているけれど、ついさっき自分の舌で体をぬぐっていたことを思い出して「あぁ、そっか」と頷く。
「でも大丈夫だよ。別に汚くないから」
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