僕の父親はコックリさん
 克彦はぼんやりとした気持ちで花子の後ろ姿を見送る。大学に入学してから急にモテなくなった一番の原因はこれだった。花子を見た瞬間から恋に落ち、他の女子が視界に入らなくなったから。

「相変わらずフラれたんだろ」
 夏休みに入って三日目の午後。克彦と洸平と正雄の三人はホラースポットへ行く準備を、正雄の家で行っていた。全員がアパートでひとり暮らしをしているけれど、正雄の家の近くにはレンタルボックスがあり、そこに撮影機材や資料などを保管しているのだ。
「うるさいな」
 明日から撮影に向かう街の資料に視線を落としていた克彦は洸平を睨んで言い放った。
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