僕の父親はコックリさん
 一応正雄が心配してくれているけれど、自分たちが強引に泊まりにきたようなものだ。妖は「大丈夫だよ」と左右に首を振り、洸平も地べたに寝転んだ。
 それならせめてもと思ったのか、正雄はふたつクッションを投げてよこした。
 それを頭の下に敷いて目を閉じるとちゃんと眠れそうだ。今が冬じゃないのが幸いだ。
「それじゃ、おやすみ」 
 時刻は十一時過ぎ。正雄は雑魚寝するふたりにそう声をかけて電気を消すと、自分の部屋へ入っていったのだった。

 それから二十分ほど経過したこころ、妖はそっと目を開けて隣の部屋の様子を伺った。なにも聞こえて来ず、とても静かだ。正雄はもうぐっすりと眠ってしまったんだろう。
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