僕の父親はコックリさん
 自分に話を振られたことで洸平は軽く咳をして、再びカメラの点検に戻った。
 三者三様で見栄えはいいが、モテはしない。告白されたとしてもなんとなく違うような気がしてなかなか彼女という存在ができないでいた。
「いざとなれば動画の視聴者の女子がいる」なんてことを言っていたこともあるけれど、もちろんファンに手を出すような真似はしない。そんなことをすればチャンネルの信頼を失ってしまう。
「とにかく、次の撮影は妖がいないんだ。みんな気を張って行こう」
 正雄の言葉に克彦は軽く肩をすくめて返事をしたのだった。

 動画撮影はいつも通りの調子で難なく終えることができた。
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